
※この作品はファンメイドであり、料理名や世界情勢などは多分に個人の想像による解釈を含みます。その旨、どうぞご了承願います。
◆
眇々たる砂漠の只中で、聖騎士ノックス・オ・リエンスは駱駝の背に揺られていた。三頭いる駱駝の、先頭である。駱駝たちは訳知り顔で直線に並び、背の曲がった駱駝つかいに引かれてゆっくり砂漠を歩いていく。
ポロメイアの〈生きては帰れぬ砂漠〉は、いわゆる砂丘に覆われた砂漠ではなく、果てるとも思われない砂利と小石が主のわびしい荒れ地である。ノックスの四方も味気ない灰褐色の土と、生気のない幽霊めいた植物がまばらに生えているばかりだ。駱駝の背に立ち上がって見渡しても、人の生活の気配は微塵も感じられない。 草原の大都市で育ったノックスにとっては、本能的に忌避感を覚える光景であった。
天蓋付きの鞍に乗せられて、ゆったりと渡っていく。本来は西方砂漠の強い陽射しを遮る工夫だろうが、この人工砂漠──森の成れの果て──においては別の意味で使われている。目を上げると、天蓋の裏表にびっしり書かれた破邪の呪文が見えた。読まないように、とノックスは己を律する。この手の呪文は部外者が下手に読むと暴走する可能性があるのだ。別系統の悪魔祓いに親しんでいる身であれば、尚更よろしくない。
〈生きては帰れぬ砂漠〉はかつて巨大な森であった。森である頃も動き回る植物や、〈悪の種族〉が闊歩し、危険な土地だったという。それはノックスの故郷の一部を飲み込んだ〈かづら森〉にも重なる印象がある。
それが砂漠になったのは、邪な魔法使いの召喚術によって悪魔が溢れ出し、近隣の小都市もろとも、森を焦土にしてしまったためだ。荒れ果てた土地はやがて砂漠になって、ポロメイアの人々が結束して悪魔を追い払った後、再開発されることなく打ち捨てられた。
今も砂漠に住む者はいるが、彼らは悪魔を恐れている。正しい感覚だとノックスは思う。悪魔は、人間の手で封じ切れるものではない。
しかし、砂漠には悪魔よりなお恐ろしい存在がいる。その名を〈空間を統べる者〉。
大小の立方体が十字架型に組み合わさったゴーレムなのだという。それぞれの立方体には目があり、何処かに極めて小さな口もあるそうな。伝聞体なのは、十字架型のゴーレムを解体したものがいないからだ。
「もうすぐです、サー」
駱駝つかいが振り仰いで言う。言葉尻は芯からの恐怖で震えていた。
〈空間を統べる者〉は獲物に対して、あるいは自身の身を守るために能力を行使する。それは極めて防ぎ難い、魔力とは別種とのなにかだ。結果〈空間を統べる者〉に狙われた相手は「立方体になる」。これは推測ではなく伝聞でもなく、純然たる事実だ。被害者が出ている。どうやって立方体に折り畳まれるのかは想像したくない。だが、間もなく実物を見る羽目になるはずだ。
ノックス・オ・リエンスに課された今回の密命は立方体にされた同僚、聖騎士ジェームスの回収なのである。
駱駝が止まった。
「下りてください」
と、駱駝つかいが言っただけで勝手に駱駝はしゃがみ始める。くださいも何も命令ではないかとノックスは密かに苛立ったものの、外には出さないことにした。他人の指図は嫌いだが、軽口は輪をかけて嫌いである。
「ここからは、歩きでないと行けません、サー。あれの縄張りの中です」
駱駝つかいは、砂漠の風で刻みつけられたような皺の多い顔を、ぐっとしかめた。
あれ、とは無論〈空間を統べる者〉を指す。駱駝つかいは胸元に下げられた十字架を、引き綱を持っていない方の手でまさぐった。〈空間を統べる者〉を神格化した護符のようなものであろう。十字架型のゴーレムには高い知能が宿っているそうだから、旗幟を鮮明にすることで立方体化を免れようという試みかもしれない。
「行くぞ」
断固としたノックスの言葉に、駱駝つかいはおっかなびっくり頷いて、三頭目の駱駝に積んであった荷物を解きにかかった。立方体にされたサー・ジェームスの回収用具である。緩衝材の入った木製の櫃、傷つけず立方体を包むための柔らかな絹地、発見するための特殊な呪具。あとは工具と、待機期間に供えた水と食料。待機というのは、サー・ジェームスの立方体が〈空間を統べる者〉の縄張りと目されている区域内にあるから──いる、と言うべきところか。
駱駝つかいが櫃を背負い、呪具を手に歩き始めた。ノックスは剣の柄頭に軽く手のひらを置き、周囲を警戒しながら続く。
すぐに、砂利だらけの礫砂漠(れきさばく)の歩きづらさが実感された。こんなところでは、草原育ちのナリク種の馬など早々に脚を痛めてしまう。ポロメイアが西方砂漠から駱駝を導入したのは慧眼だったわけだ。
「近くなりました」
駱駝つかいは、港町ビストフで見られる羅針盤に似た呪具をノックスに見せた。読み方は分からないが、中心から伸びる針は方位を指しているのだろう。針の根元、中心部にあたる支柱の天辺には、小さいが見事に真っ赤な宝石が据え付けられている。
「赤いでしょう。すぐ近くの証拠です」
曰く、立方体から遠ければ宝石は透明で、近づく程に赤く色づくという。
「そうか」
ノックスがさほど感銘を受けているように見えなかったから、駱駝つかいは残念に思ったらしい。そそくさと先を急ぎ始めた。
本当はノックスも面白いなと感じていたのだが、顔に出ないので全く相手に伝わらない。主君の言葉を借りれば「表情筋が死んでいる」。自分の任務にその手の筋肉は不要なので、別に死んでも構わないとは思う。
前方に、土を細く高く盛り上げた、蟻塚めいたシルエットが見えてきた。
「あれです、サー」
駱駝つかいはその土の小塔を指さす。
「あー、昨日たくさん雨が降りましたから、土が流れて、せき止められて、重なって、固まりました」
「息は──」
「生きてる、大丈夫です。前も同じような人いました」
「急げ」
元々は大森林だったから、今は砂漠でも、かつて緑を支えていた量の降雨がある。今のサー・ジェームスのように泥に埋もれたり、流されたりして行方不明となる被害者もいることだろう。そう考えれば、間に合ってよかった。
駱駝つかいが堆積した泥を除去する間、ノックスは空を監視する。〈空間を統べる者〉は空中を移動するとのことなので、遠くにでもその姿を認めたら、速やかに退避する必要がある。逆に言えば、開けた場所であれば近づかれる前に察せるはずだ。今は快晴で遮る雲もない。
そう、ノックスは考えていた。
完全な間違いだと気付かされたのは、駱駝つかいが考古学者的な熱心さでサー・ジェームスの立方体を泥から救い出した時である。立方体は極薄い透明な層でコーティングされていた。そして確かにその内側に聖鎧と同じ青白の輝きを見て取り、歪に曲げられた醜悪さにむかつきを覚えた時、その金属光沢の上に十字の影が落ちていることに気づいたのである。
剣を抜きながら跳びすさり、上空の敵を目視。立方体の連なった十字架型の奇怪な形状は〈空間を統べる者〉で間違いなかろう。いつの間に真上にいたのか。何をしに来たのか。
無数の立方体に開いた無数の目が、一斉にノックスを見た。
「──ッ!」
総身の皮膚、内蔵の最奥、背骨の髄。その全てを裏表にされる感覚がノックスを支配する。立方体にさつつあるのだと了解しながら、その審判は記憶の領域にも達し、脳内で無数の記憶、無数の顔が閃いては消えていく。瞬く星々の如き苦痛の中に末の弟の顔がぽっと浮かんだ時、ノックスは、
「やめろッ」
と叫んだ。
世界が逆流する。石の壁に激突したような衝撃とともに、視界が戻った。空にはもう十字架は浮かんでいない。現れた時と同じように、音もなく消えてしまった。
打ちのめされた気分で下を向くと、ぼたぼた鼻血が砂漠に垂れる。〈空間を統べる者〉にとっては人間の検分など、安全的な配慮など考える必要もないほど単純な作業なのだろう。あるいは人間に気遣う必要を感じていないのか。
いずれにせよ、文献を当たった際に見つけた「人間より賢く、上位の存在」であるという説は、正しい。
荒くなった息を整え、顔中から噴き出した汗を拭って再び顔を上げる。鼻血は、まあ仕方ない。砂漠の中で鼻栓になるものを探し回るのも馬鹿らしいだろう。
駱駝つかいが惚けたような顔で、握りしめた十字架の首飾りを空に向かって突き出していた。
「作業に戻れ」
ノックスは、鼻を押さえながら言う。
「あれの気が変わらないうちに」
弾かれたように駱駝つかいは作業を再開し、時折ノックスをちらちらと見ながら、手馴れた様子で立方体から砂を払った。完全に綺麗になったと駱駝つかいが判断すると、風が凪いでいる内に絹地を広げ、ふたりがかりでサー・ジェームスの立方体を運んで包んだ。見かけよりも重い。眉唾だが、立方体化される前と後で体積は変わらないという。誰が測定したのだろう。サー・ジェームスの意識があるのかどうかは不明。何とか櫃に収めると、急ぎ足で駱駝の元に戻った。
◇
情けないことに、駱駝の背に揺られながら寝ていたらしい。目を覚ますと、小さな集落が間近に迫っていた。そんな予定は無かったので駱駝つかいに声をかけると、自分の村だという。
ノックスは信じるべきか迷った。〈空間を統べる者〉を崇める邪教の集いかもしれず、あるいはノックスに金があるとみて数に任せて巻き上げようという魂胆かもしれない。
が、集落から煮炊きの香りが風に乗って鼻をくすぐった時、無条件降伏することに決めた。
(ああ僕は、確かに腹が、減っている……)
——そう。聖騎士ノックスに束の間許された癒しの時間、魅了されてやまない至福の間隙。それは見知らぬ人々に紛れて食す、気取らない食事のひと時なのである。
◆
土色の石壁で囲われた集落の中には、やはり土色の四角い家々が並んでいる。開けた場所で駱駝が止まると、余所者を見物しに、わらわらと人々が集まってきた。老若男女と一緒に鶏と羊と犬まで並んで見ている。苦手だ、とノックスは思った。〈空間を統べる者〉の次はポロメイアの田舎村に総出で観察されている。
「うちのお客さん」
駱駝つかいは、またも十字架を引っ張り出し、
「大丈夫だった」
どよめきが野次馬からもれた。ある者の喉からは賞賛、別の喉からは疑わしさ、というように統一性のない音である。駱駝つかいは手を叩いて群衆に集中を促し、西方訛りの強い共通語でてきぱきと指示を飛ばした。
「勝手に触らせるな」
櫃を下ろそうとしていた村人が手を止め、ノックスと駱駝つかいを交互に見る。
「僕がやる」
歩き出してからノックスは鼻血まみれのシャツのことが些か恥ずかしくなったが、ぐっと我慢した。櫃は迷いのない足取りで、一軒の家まで運ばれる。玄関から小上がりになったところに色鮮やかな上物の絨毯が敷かれており、その上に安置された。手際が良い。
「ここ、私の家です、サー」
工具一式を持ってきた駱駝つかいが、追いついてきてにこにこ笑った。
「靴を脱いで、どうぞ」
促されるまま奥へ進むと、何たることか、先程から胃を刺激し続けている煮炊きの香りが強くなる。
家の中は素っ気ない土壁の外壁とは真逆で、絨毯とクッションによる色の洪水の只中にあった。大聖堂のステンドグラスも尻尾を巻いて逃げ出しそうな色使いだ。
「座ってください」
低いテーブルが用意された絨毯の上へ、直に座る。椅子はない。適宜クッションを尻の下やら足の間に挟むことはマナー違反ではないらしい。ノックスは迷ったが、クッションを持つと寝てしまいそうなので、やめる。
駱駝つかいが、ぬるい茶を持って来た。花のような香りがして清涼である。西方砂漠では僅かな雨に反応して一面に花が咲くという。
(今は僕の舌にも咲いている。茶の雨が、疲労と……恐怖を洗い流して、その後に咲く花は美しいな。全てを滋養にする逞しさがある。かくあらねば)
「気に入りましたか」
駱駝つかいが、相変わらずにこにこ笑っている。砂漠の住人でも砂漠は怖いのだ。
「ああ」
万感の想いを込めたつもりだが、やはり表情筋が死んでいるのは確からしく、駱駝つかいは不安そうに顔を曇らせる。ノックスは申し訳なくなって、
「とても美味しい」
と言い足した。駱駝つかいは安堵した様子で頷く。そうこうしている間に、
「出来たよお」
という女性の声が聞こえた。駱駝つかいは立ちあがると、いそいそと何かを取りに行く。何だ。何だって、決まっているじゃないか。ノックスの腹が、ぐうと鳴った。
やがて駱駝つかいが持ってきた皿の中には、不可思議な料理が乗っていた。真っ白なソースの下に、幾つかの膨らみがある。上には黄金色のオイルと粉状のスパイスが散らされている。
「これはバハといいます、サー。半熟卵に駱駝のヨーグルト、オイルとスパイスはポロメイアのものです。先祖がラクダと共に西から持ってきました。召し上がれ」
ノックスは皿の内側の世界に出現した、いと美しき白い砂丘に見入った。いや、砂漠の雪だろうか。そして立方体がない事に安堵する。皿の上に描かれているのは、崩してしまうのを躊躇う曲線の美。しかし食べない訳にはいかない。料理は味わうことで完成するのだ。
「いただきます」
まずは匙でヨーグルトを掬って味見する。駱駝の乳は初体験だ。舌先に乗せるや、ノックスは祈る。
(おお、我が導き手たる善神よ。いつか僕が罪深さゆえに人に在らざる者に堕とされるとしたら、どうか牛より羊より駱駝にしてください。できれば赤子の状態から)
駱駝のヨーグルトに、恐れていたような獣臭さは無かった。牛のそれよりむしろ甘く、濃厚な後味は上質な絹の手触りを想起させる。ノックスは真剣に、ロング・ナリクへの駱駝の導入を考え始めた。
問題は、そのヨーグルトが全体と調和するか。ヨーグルト、半熟卵、オイル、スパイス? 未知の陣形だ。用心してかからねば、返り討ちになる。
ノックスは思い切って、半熟卵のなだらかな砂丘にかかったヨーグルトの、そのまた上に散らされたオイルとスパイスに匙を置いて、全体が均一になるように混ぜ合わせた。駱駝つかいが満足そうな顔をする。正しい食べ方に違いない。
そして、一思いに半熟卵を──匙に伝わる張りのある弾力、そして、ぷつっと背徳的な破裂。背筋がぞくぞくする。ヨーグルトの白に卵黄の黄が混ざり合う。茹で加減が絶妙だ。厨房ではさぞかし腕利きの将が采配を振っていると見える。ひとすくい、口の中に収める。
(これは)
未だ見ぬ西方砂漠の風が、どこからか吹いてきたような気がした。
(分かった。これはオアシスだ。疲れきった旅人が夜の砂丘を行く。その先にオアシスが見えてくる。尽きせぬ泉、丸々として健康な家畜、富を示すスパイス、寝床の確保された安心。包容力……いや、違うな、むしろ「迫力」だ。ここに辿り着いたからにはもう安心だと手を広げて旅人を歓迎してくれる大尽の姿が目に浮かぶ。大船に乗った気持ちで寛げと、こちらは金銀の続く限りあなたをもてなすであろうと、有無を言わさず納得させられる。それでいて主が誰かを教えている。まだ僕は月光の砂漠に立ってオアシスを見ているけれど、じきに駆け出して庇護を乞うだろう。そう、僕はこのヨーグルト砂丘において奴隷だ。美味しい。このひと皿には砂漠の思想がある。彼の祖先が故郷から伝えたのも当然だ)
「美味しいですか」
「とても」
駱駝つかいは手を叩いて喜んだ。
「サー、良い顔で食べます」
表情筋がゾンビの如く甦ったのかもしれない。しまった。ノックスは今はまだ任務中であることを思い出し、気を引き締めろ、サー・ノックスと自分に警告する。
「今、麺を茹でさせています、サー。駱駝肉、駱駝の骨、ハーブ、とても美味しい」
なるほど、集落の外まで漂っていた香りは駱駝骨の出汁か。いや、いけない、任務中だと忘れるな。ノックスは咳払いした。
「運んできたサー・ジェームスだが、迅速に街で解呪する必要がある」
「あー、今から街行っても、夜になります。先生、夜は働かないです。悪魔が来るから」
「あそこに放置するのか」
「四角くなった人、食べない、飲まない、でも大丈夫です。私は一ヶ月くらいそのままだった、しかし無事でした」
出来たよお、という朗らかな声が再び聞こえた。天使の声かとノックスは思い、だから任務中だろうがと欲望の手綱を締め上げる。ちょっと待っててくださいと言い残して駱駝つかいが腰を上げた。
その間にノックスは今の発言を反芻する。駱駝つかいは立方体になった事がある、と受け取ってよいのか。立方体化された人物の回収経験が豊富だということで紹介されたが、実体験者だとは思わなかった。
「お待たせしました。この料理の名前はデヴィ・チェス……」
「待て。麺が伸びる前に答えろ。お前も立方体になった事があるのか」
「その通りです、サー」
「記憶はあるものか、立方体になっている間の」
「いいえ。戻ると何も残りません」
「命にかけて真実と誓え」
「信じてください。他の人も同じこと言ってます。何も覚えていない。少しくらい体が痛い、でも何で痛いかわからない。麺が伸びます」
「くっ」
ノックスは目の前の椀から立ち上がる湯気、その芳醇な魔法に膝を、もとい手首を屈しつつあった。駱駝つかいは手練の暗殺者よろしく、
「明日の朝は、羊を焼きます。焼きたてに塩とハーブ、胡椒。胡椒も挽きたて、香りがいいです。そして朝日を見ながら駱駝に乗って食べます」
と的確に急所を刺す。さらに、
「そうすると、開門にちょうど間に合います」
なおも風邪をひいた日の粥のように優しい言葉で、逃げ場を断つところまでしてくる。
サー・ジェームスが本当に今日の記憶を失うのであれば、罪悪感を覚える必要はない。それに覚えていたところで、時間の制約という確たる理由があるわけだ。しかし僕は聖騎士であり、立場上もっとストイックに──
「ねえあんた! お隣さんが、羊の炊き込みご飯分けてくれるって」
「あー、まだ食べられますか、サー? 私たちはもてなすこと大好きです。昨日、ちょうど羊を解体しましたから、いい羊の肉、ポロメイア米、レーズン、ナッツ、それからチーズも羊のを使いますね。みんな併せて、大きな鍋で炊きます」
──ノックスは、陥落した。
[完]