一日一歩のローグライクハーフ2/㉘カオスマスター

カオスマスターの隠し部屋に繋がる道は開かれました。いざ決戦へ!

(※通路はすでに6種類ともイベントが発生済み。何も起こらなかったものとして処理)

隠し通路の奥には大扉が待っていた。リヴの背丈の三倍はあるだろう。意味をなさない異様な意匠に覆われ、建て付けが悪い。なのに鍵だけはかかっている。

つまりは人の真似事をした混沌の作品。この奥に知性を宿したカオスマスターがいる証拠だ。

リヴは扉を調べ、鍵穴の形状が第2層で拾った黄金のカギに合致するのではないかと見立てた。荷物袋から取り出してはめてみると、やはりピタリと合う。

「準備を」

リヴが言うと、一斉に9人分の刃先が突きつけられる。

「道案内ありがとよ、リヴァーティア。役目は終わりだ」

縞蛇は舌舐めずりした。

「傭兵は雇い主より先に戦うもんだろう、なあ? 勝っちまっても文句言うなよ」

「甘い」

「脅しにしちゃあキレが最悪だな。こっちは9人、あっちは肉の塊がひとつぽっち。どれだけ強かろうが押し包めば終わりだ。どけ、リヴァーティア」

リヴが引き下がったので、縞蛇一行は武器を扉の奥へ進んでいった。にたにた笑いを残して。ご丁寧に扉まで閉めて、施錠したようだ。どうせリヴたちに手柄を横取りさせまいという意図だろう。

怒りで顔を赤くしたソールが、弾かれたようにリヴを見上げる。

「なんたる不逞の輩どもだ!」

「無視しろ。構えておけ。火吹き獣にも臨戦態勢を取らせろ。迷宮の主の首、数で圧し取れるものではない。知っているだろう」

黄昏の騎士とやらとの邂逅の光景が甦ったのだろう。ソールは弓に矢をつがえた。

[最終イベント]隠し部屋

(※「傭兵の一団」イベントで傭兵を雇っていた場合、彼らは次の戦闘を引き受けてくれます。このリプレイの場合はよりにもよってカオスマスター戦だったわけです。縞蛇は金星を上げる目的でリヴに雇用されたのですから、望み通りではあります)

どれだけの刻が過ぎただろうか。

突如ミシミシという軋みが聞こえるや、扉に亀裂が入り、粉々に砕け散った。 縞蛇が転がり出てくる。

あとを追って「しずくの怪物」が3体、部屋からにじり出る。

――それだけだった。

9人の冒険者は何処へ行ったのか。

「蛇!」

リヴが怒鳴ると、極度の恐怖に打たれた縞蛇はわななき、部屋の奥を指差す。

そこには見たことも無いほど巨大な肉塊があった。

「あいつが、全員しずくに変えやがった!」

――うふふ。

と、どこかで女が笑う。縞蛇が奇声を発した。

――まだお客様がいらしたの?

肉塊の中心に目が開く。やはり女の目と思しき柔らかい笑顔を湛えた目。それがリヴと視線を合わせ微笑んだ。

――美味しそう。

そして肉塊に無数の目が開く。

カオスマスター(Lv.4、生命点4、攻撃回数:???)

[カオスマスター戦について]

縞蛇一行から受けた損傷を引き継ぐため、カオスマスターは「Lv.4、生命点5」で戦闘を開始します。

とはいえ油断禁物。縞蛇一行の冒険者を変質させて出来あがった3体のしずくの怪物が脇を固める他、カオスマスターは全体攻撃技【混沌化】を毎ターン放って来ます。

【混沌化】の判定に失敗した場合、リヴたちもしずく化する可能性があるのです

(※なお生命点についてはTwitterでの公開時に記載ミスがありました。ここで訂正させていただきます)

いざ、戦闘を開始しましょう。

――私を殺すために来たの?

「無論」

とリヴ。

――ああ、その殺意、潰して溶かして啜り尽くして差し上げたら、さぞかし芳醇なお味なのでしょうね。

恍惚とした声が耳をくすぐり、リヴの総身に鳥肌が立った。忌まわしいのに惹かれる。今まで渡り合ってきた混沌どもとは格が違う。戦鎚を持つ手が萎える。

その時、ソールが毅然と言い放った。

「リヴ殿を食すのはおすすめしない。絶対に不味い!」

リヴは思わず戦鎚を床に打ち付ける。

「はあ!?」

ソールは片目をつぶって、

「そう、その調子で、私ではなくあっちと戦っていただきたい!」

――ふざけた男。お前は骨をひとつずつ外してやろうかしら? そうして鳴らすと、人間風情も良い音曲を奏でるようになりますのよ。

[0ラウンド]ソ×、火×

しかし気張って啖呵を切った割には、ソールの放った矢はへろへろと地に落ちる。手が震えていた。先ほどの石壁で混沌につけられた火傷が響いているのかもしれない。

火吹き獣の炎も冴えない。その間にしずくの怪物がにじり寄ってきた。

「リヴ殿、しずくは私が引きつける。どうか前へ!」

(※当リプレイにおいてはソールの攻撃はしずくに、リヴと火吹き獣の攻撃は本体へ向かうとする)

[1ラウンド] 攻撃:リ◯、火× / 防御:しずく→×、◯、× / 混沌化→◯、◯、◯

リヴと火吹き獣は突進。押し潰そうと寄ってきたしずく達の前にソールが身を晒し突き飛ばされる。

「止まるな、止まらないでくれリヴ殿! ひー殿!」

――うふふ。

――いいわ、叫んで、奏でて。

空気がぐにゃりと歪んだ。魔法が万力のように頭を締め付ける。だが辛くも耐えた。

「うるさい!」

リヴが戦槌を振り下ろすと、肉塊が弾けた。だが致命傷ではない。

――ああ、いいわ。いい。もっとちょうだい。貴女の憎しみをちょうだい!

[2ラウンド] 攻撃:ソ◯、リ◯、火◯◯ / 防御:しずく→◯、◯ / 混沌化→×、×、◯

「見よ伝家の宝刀、いやエルフの混沌叩き!」

ソールがラケット状の不可思議な武器でしずくの怪物を叩くと、肉塊はぶつりと音を立て息絶えた。

「せめてお前たちの元の姿を知るこの手で天に帰す。許してくれ!」

リヴと火吹き獣はカオスマスターに肉薄。

炎の凄まじい援護を受けながら、リヴはカオスマスターに戦鎚を撃ち下ろす。瞳が爆ぜる。

――何て貴女の戦鎚は美味しいのかしら!

――強くあろうとして、弱さに抗って、不幸な世界を生き抜こうとして。

――ああ、それこそは我が女神が愛するもの。

――その心を折った時の絶望の味が美味しいといつもご自慢なさっているから。

――ねえ食べさせて、リヴァーティア・イランド。

何故カオスマスターが自分の名を知っているのか。

それに虚を突かれたのが最悪だった。

ぐわん、と視界が歪む。頭に鉄の棒を差し込まれたような激痛が走る。

「あああああ!」

リヴは床に膝をついた。

抗えない。痛みに抗えない。

――今から貴女の心を折りましょうね。

――溶け混ざりましょう、私とひとつに。苦しみも悲しみも溶かしてしまうの。ね?

――うふふ。

何も考えられない。

リヴという真っさらなページに、混沌が言葉を書き入れていく。それは全く正しく、反論の余地もないように思われる。

何よりこの痛みが耐えがたい。耐えたところで頭が破裂するだけではないか。

リヴは頷こうとした。だが何者かが背中を強く叩いて邪魔をする。

邪魔者を押し退けるべく手を伸ばした。

すると何を触ったというのか、背中に燃え上がるような得体の知れない熱が吹きつけた。

――あら、何かしら。邪魔をしないで。私、この方と一緒になりますの。

リヴの脳内に白い熱が押し寄せ、混沌のもたらした痛みを掃き清めた。

熱は言う。

「失せろ。我が迷宮に失敗作の居所は無い!」

リヴの目の前で真っ白な光が炸裂した。

カオスマスターの肉体から怒りが垂れ流された。

――うふふ、私が失敗作?

――お前こそ失敗作よ。人間などに殺されて。

――邪魔をするな、白の魔法使い!

その言葉は脳に響かず耳から聞こえた。正気に戻ったリヴは、正気を失ったカオスマスターが何か宙に掴みかかるように変形し、薄く伸びた分、内部が露出していることに気がつく。

肉塊とは明らかに素材の違う結晶が見える。

マトーシュの言っていた「混沌の核」とはこれのことか?

[3ラウンド] 攻撃:ソ×、リ◯

カオスマスターの核に、リヴはフルスイングで戦鎚を撃ち込んだ。

白の魔法使いの幻影に囚われた混沌には避けようも無い。

肉塊に大穴が開く。核は原形をとどめないほど粉砕された。

――ギイイイイ!

それでも即死はしない。のたうち回るカオスマスターにぽかりと新たな目が開いた。

――うふふ。

しぼんでいきながら混沌は笑う。

――これが絶望の味。甘いわね。私が先に知ってしまうなんて、羨ましくなるんじゃない? 貴女にも知ってもらうべきよ。

「無理だな」

――うふふ。予言をあげる。そう遠くないうちに分かるわ、リヴァーティア・イランド。その時は私の肉に届くまで叫ぶのよ。

呪詛を吐いて肉塊は崩れた。

「リヴ殿!」

「終わった」

ソールがハグをしようとしたので、リヴはやはり顔面を鷲掴みにした。

ということで! 勝ちました!! 本気で怖かったです。 冗長になるので割愛しましたが、縞蛇一行VSカオスマスター戦はスプラッタホラーでした。1ラウンド目で3/9がしずくになり、次に3/6がしずくになり、肉塊になっていく仲間を斬っているうちに気づいたら縞蛇しか立ってないという。

一日一歩のローグライクハーフ2/㉗隠し通路を探せ

思いがけない共闘。果たして頼もしいのか頼もしくないのか。背後に要注意という気もしますが、残すはいよいよ大一番。手がかりはありませんが、機転でカオスマスターへの道を見つけましょう!

[おさらい]

最終イベント、つまりカオスマスターが潜む部屋は「隔てられた空間」となっています。

この「隔てられた空間」へ進むためには、

  • 目標値7(!)の【器用ロール】に成功する
  • 「手がかり」をひとつ消費する

のいずれかの条件を達成する必要があります。

ちなみに【器用ロール】で進む場合、失敗すると生命点にダメージ1。じわっと痛い。

今回は手がかりを得ることが出来ませんでしたので、【器用ロール】に賭けます。輝くときだよ、ソールくん。

さらにカオスマスターの部屋には鍵がかかっています。周到だ。

こちらを開くには、

  • 「黄金のカギ」を使用する
  • 「魔法のツルハシ」を使用する
  • 目標値5の【筋力ロール】に成功する

の条件達成が必要です。何とカギもツルハシも素晴らしい筋肉もすべてリヴさんが持っています。やったね!

(ハグしようとして顔面をマッシュされるプレイヤー)

……それでは本編に戻ります。痛い。

[隠された道を探せ]

共闘をするとは決めたものの、縞蛇一行もカオスマスターの居所につながる手がかりを持っていたわけではなかった。

ただ、リヴと縞蛇の勘が怪しいと告げているのは、ともに第3層の北部にある長い通路。つまりこの部屋に繋がっている通路のことである。

確かにこの通路だけ妙に長いうえに、長いだけで接続する部屋数も少なかった。

混沌迷宮が、元は白の魔法使いの地下城塞だったというならば、そのように無駄な空間を作るだろうか?

二組は手分けをして通路を調べることにした。

ゆっくりと、リヴ、ソール、火吹き獣の順に廊下を歩む。

折に触れてリヴは迷宮の廊下でトラップを見抜く技や、狭い空間で戦う心構えなどをソールに喋っていた。

目を輝かせて頷くソールを見ていると、またもや最悪の想像に苛まれ、帰れと再び言い出したくなる。それでも自分の意見を押し付けて他人の決意を折るのは強さではなく弱さに分類されると思ったから、リヴはぐっと言葉を飲み込んだ。

そしてソールと少々距離を取ることにした。

さて、ある一点で、ぴたりと火吹き獣が足を止める。

ソールが手綱を緩めると、壁に鼻を寄せて熱心に匂いを嗅ぎ始めた。

「何かあるのだな」

石壁にソールは手を這わしていく。すると、あるひとつの石だけ手触りがおかしいのに気づいた。周りを見渡してみたが、リヴは少し離れたところで縞蛇の雇った冒険者に絡まれている。

常にリヴに頼ってばかりではいけない。そう思ったソールはこの石壁の謎を独力で解こうと試みる。

(※ここで【器用ロール】1回目。ソールくんの器用値は3です。4以上を出せば成功。では、ダイスロール。せーの! 1! こらぁ!)

体重をかけてぐいと押してみる。

石はぐにゃりと柔らかく、手を包み込むように凹んでいき、そして。

「……っ!」

差し込んだ右腕に痺れるような痛みが走った。

(※【器用ロール】2回目。今度こそ……5! 成功です)

石壁と思っていたものがぐにゃぐにゃと動き始める。その骨を持たない生き物のような動きを見て、ソールは閃いた。

荷物袋から【エルフの混沌叩き】を取り出し、力一杯石壁に叩きつけたのだ。

「ぎょおおお!」

と石壁――に擬態していた混沌が、石壁の向こうの空間に弾き落される。

どうやらその混沌の重さがポイントだったようで、石壁が左右に分かれて開き始めた。

「何だ」

とリヴが慌てて寄ってきたので、ソールはいきさつを説明した。

「それよりリヴ殿が慌てるのを初めて見たぞ」

リヴはソールが武功の証のように得意げに見せびらかした、混沌を触って軽く火傷した手を引っぱたいてやった。

「弓取りの自覚を持て!」

背後で下卑た笑いがこだまする。

「あーあ、麗しい友情ってやつだなあリヴァーティア。初めてのお友達はどうだい。皮を剥いで食いたくなるんじゃねえか。手前は半分オークの混ざりモノって噂だからな」

波のように押し寄せてくる嘲笑からソールを切り離すように、リヴは縞蛇に向かって戦槌を突き付けた。

「雇い主は我らだ」

「分かってるよ。お先にどうぞ、大きなお姫様」

リヴはソールを促して、ついに開かれた隠し通路へ進む。

一日一歩のローグライクハーフ2/㉖急転

中間イベントを終えたところで、まだ巡っていない部屋は残り3つとなりました。手がかりの入手は難しいかな……と思いましたので、会話が発生するであろう20+の部屋だけ訪れて、何も無ければ【器用ロール】で最終イベントへの道を切り開く挑戦をしようと思います。

[幕間]

マトーシュの部屋から退出する。

扉を閉めてから、ソールはおずおずと切り出した。

「マトーシュ殿が気になる事を仰っていたように思うのだが。"混沌の呪術は人を簡単に「しずくの怪物」に戻してしまう"と。しずくの怪物とは何か、ご存知か」

リヴは軽く目を瞑って、答える。

「しずくの怪物、即ち混沌」

発達の初期段階にあるものをそう呼ぶ。ただの肉塊のように見えるが、一人前に人を襲う。

ただ<戻す>という言い回しが気にいらない。賢者お得意の煙に巻く表現かもしれないが、警戒はすべきだろう。だがそれは、カオスマスターに会ってから見定めれば良い。

「私が持つ」

リヴはソールが抱えていた箱を受け取った。

「荷物袋の一番上。覚えておけ」

その意味を理解したソールの顔が赤くなった。

「わ」

「何だ」

「私も一緒に行っていいのか」

「弱き者の道標になることは、強き先達の役割だ。逃げはしない」

ハグしようとしてきたソールの顔面をリヴはむんずと掴んだ。

「粉砕希望か?」

「辞退させていただこう!」

部屋はあらかた回った。カオスマスターどころか混沌の気配も感じられない。その割には縞蛇以外の冒険者とも出会わない。

もし次の部屋で何の手がかりも得られ無けれ帰還すると、ソールに言って聞かせる。

今までより二倍は輝く目をしてソールが頷くので、やはり顔面を粉砕したほうが良かったかと思った。

[8部屋目]26:傭兵の一団(Lv.4、出現数9)

廊下を引き返し、西方向へ。今度は罠も作動しない。品切れということか。

突き当たりに五段だけの階段があり、上り切ったところに扉が見える。

「私が開けよう」

とソールがやる気満々に宣言した。また後から入らせて閉められるよりはと承諾する。

慎重にソールが扉を押し開けていく。階段の下に立つリヴにはよく見えないが、部屋の中は暗闇らしい。

「何も無──」

リヴを振り返って言ったその時、熊手のようなものがソールの襟に引っ掛けられ、部屋の中に引きずり込まれた。

「うわっ、何をする!」

リヴは舌打ちして階段を一段飛ばしで駆け上がろうと踏み出し、

「それ以上はダメだな、リヴァーティア。大事なご主人様が傷物になるぜ」

「蛇!」

(※ここで反応表を振って1→ワイロ)

部屋の中で幾つものランタンに火が戻される。明かりに照らし出された人数は縞蛇を含めて9人。身を隠す術が使える者がいれば、伏兵の可能性もある。

ソールは2人の兵士から剣を突きつけられ、床に這いつくばらされている。

「私に構わず……っ!」

必死に上げたその顔を別の兵士が蹴飛ばした。どっと嘲笑が部屋を揺する。今日、今、この時だけはリヴァーティア・イランドの鉄槌に粉砕されることは無いと、その展開に酔っているのだ。

「泣いちまうほど健気なご主人様だな。手前が逃げない性格だってのを、ちっとも分かってない」

縞蛇はねっとりした視線で、リヴの全身を舐め回すように頭の先から爪先まで眺めた。

「さて、交渉といこう。自分がちょいと有名になったことには気づいてるか、リヴァーティア?」

「……首か」

はっ──と笑い、縞蛇は手を打った。

「真っ当な女戦士様は頭の回転が速くていいねえ! そういうこった。が、オレは別のプランも考えていてな」

手練の交渉屋めかして縞蛇は背中で手を組み、リヴの目の前を行ったり来たりし始めたが、決してリヴの攻撃範囲に入ろうとはしなかった。

リヴの方は階段の半ばに立ち尽くし、勿体ぶった縞蛇が次のプランとやらを語り出すのを待っている。ソールの肝っ玉が、待ち時間に耐えられる方に賭けたのだ。

縞蛇は、揺さぶりをかけたのにリヴどころかソールも落ち着いているのが気にくわなかったのだろう。憎々しげに唾を吐いて、話を再開した。

「別のプランってのはな、一緒にカオスマスターを倒すって案だ。混沌の親玉が居着いた迷宮なんかオレが稼ぐにゃ最悪だ」

「カネ次第か」

「ひゃひゃひゃひゃひゃっ! オレが仕込んだだけの事はあるな、リヴァーティア。一人頭金貨3枚で雇われてやるよ。9人いる。あんたの首より安のがムカつくけどな。どうだ?」

縞蛇、再登場。まさかの展開にプレイヤーは彼のイメージビジュアルを用意してしまいました。

「傭兵の一団」のフレーバーテキストにはこうあります。"野盗まがいの集団で、金になることはなんでもやる"。その一文を読んだとき、ドキッとしました。まさにそういう冒険者を、第3層冒頭でオリジナルキャラクターとして登場させていたからです。

プレイヤー(私)は冒険の緊張感を削がずにおくため、極力出たイベントのテキストしか読まないことにしています。

そのため「傭兵の一団」というイベントがあることも知りませんでした。

これは、作家さんの言うところの「キャラクターが勝手に動き出す」状態だったのでしょう。

縞蛇という一筋縄ではいかない冒険者は、プレイヤーの知らないところで、ふたりに一泡吹かせる手段を用意していたということです。

これもまたd66システムの面白いところですね!

一日一歩のローグライクハーフ2/㉕賢人マトーシュ

突如出現した謎の扉。ただならぬ気配を漂わせたその先にいるのは、カオスマスターか、それとも?

続きの部屋の扉は、固く閉じられ傷ひとつ無い。扉に施された美しい森のような浮彫は金と宝石で飾られているが、その宝石はひとつとして欠けていないようだし、略奪を試みた形跡すら認められなかった。

迷宮の扉としては極めて不自然だ。

<頭が高いと君は言うが、生憎と私の頭は回るのだよ>

扉に書かれた文章を読み上げ、ソールはまたも首を傾げた。

「謎かけか? それともカオスマスターの知能の産物か?」

「開ければわかる」

リヴは足を高々と上げ、扉を蹴破った。

[中間イベント]混沌の核

内部は薄暗く、書物が乱雑に積み重なっていた。ソールはそれらの開かれたページに視線走らせ、目を見張った。

「信じられない。これら全てひとりの手で書かれている。魔術、生物、薬学、混沌迷宮の歴史? 知性が発達するといえ、混沌はこのような振る舞いをするまい。そうではないか、リヴ殿。ここは賢者の部屋に違いないぞ!」

すると部屋の高みから、声が降ってきた。

「ホーッ、慧眼だ!」

リヴがランタンの光を掲げると、部屋の隅──天井付近の隅に大きな影があった。空中に張り出した止まり木に、フクロウの鳥人が羽を休めている。小脇に古めかしい本を抱え、顔には洒落た片眼鏡。

「我が名はマトーシュ。少しは名の通った者だ。私の巣を蹴破った無礼は、そこの青年が知識に敬意を表したことで帳消しにしてやろう。本当は嫌だが」

ランタンを掲げたまま、リヴは戦鎚を握る手に力を込めた。

賢者マトーシュ。

この地方の守護者とも言われるが、白の魔法使いと親しかったとも伝わる。いずれにせよ伝説的な存在だ。今ここで生きていることすら信じられないほどの。

敵か味方か、得体がしれない。

「勘違いしないで欲しいが、私は混沌の眷属でも無ければ、善の種族の味方でもない」

マトーシュはフクロウらしく首を回転させる。目が下に、口が上に。ソールが情けない悲鳴を細々と漏らした。

「絶対的な普遍もなければ、絶対的な正義もない」

ただ、と上下逆さまになった顔でマトーシュは言った。

「私はこの迷宮に愛着がある。白の魔法使いが用意したこの部屋にもね。だから此処にいるだけだ。足に合う止まり木は貴重なのだよ」

マトーシュの顔がまたくるりと回る。

「さて冒険者よ、カオスマスターに挑むのか?」

リヴは答える。

「それが仕事だ」

マトーシュはホーッと一声鳴いた。

「とっておきを譲ってやろう。それ、そこにある箱だ。持っていきたまえ。『混沌の核』が入っている。混沌の存在そのものを支えるモノだよ。混沌の呪術は人を簡単に「しずくの怪物」に戻してしまうが、その混沌の核に触れると術は同族に出会ったと誤認して散漫になってしまう。つまり影響力が弱くなるという理屈だな。カオスマスターを退治したい君たちには良い品だよ。どう取り出して固定したかは聞かないでくれたまえ。私とて女神の逆鱗に触れるのは望まない。――しかし、ふん、白の魔法使い君の巣を低俗な混沌に荒らされるのは、流石に腹に据えかねるものだね。彼は私の研究対象としては最高だったよ。ただし私は多忙だからここから動きたくない。君たちはカオスマスターを討って仕事を終わらせたい。だからその箱を持って行けば私の願いも君たちの願いも叶うというわけだ。どうだ、良い話だろう?」

異種族好きの心を鷲掴みにするマトーシュさんはしばしば『混沌迷宮の試練』のフレーバーテキスト中にも顔を覗かせてくださっているのですが、今回は「生命ゴーレム」で描かれている、冒険者を観察しながらめっちゃ喋る(そして口以外の手助けはしない)マトーシュさんのイメージで書きました。「聖域」のテキストを読むと、もうちょっと重々しい喋りでも良かったかなというのが反省点です。

一日一歩のローグライクハーフ2/㉔ソールの理由

ホッコに見せたソールの態度が気になるリヴ。早速問い詰めようとします。

ホッコの大きな背中が西向きの出口から去って行くのを見届けて、リヴたちは部屋の北側の扉から先へ進む。東西に細長く伸びた通路に繋がっている。

やはり通路は森閑として、不可思議なことに他の冒険者の気配は無い。

「兵士たちと知り合いだったのか」

と振り返ってリヴは尋ねた。

「いや」

「何故助けた?」

ソールに一歩寄った。火吹き獣が警戒して毛を膨らます。すっかりソールに懐いてしまった。

「お前、何を隠している。何の目的で付いてきた。言え。洗いざらいだ」

こちらを見返すソールの顔に過ぎるのは恐怖と、何だ?

[通路]1:隠された宝物

あまりに迷宮が静かだから、リヴにも油断があったのだろう。加えてソールに対する疑いが、じんわりと思考を曇らせていた。

もう一歩ソールに詰め寄ったその時だった。石壁の隙間から、鋭い風切り音を立てて槍が射出される。

リヴは体を捻って交わしたが、ソールは避けきれなかった。腕から血がしぶく。

火吹き獣が責めるように一声いなないた。お前の主人の保護者ではないぞとリヴは諭してやりたかったが、代わりに腰布を破き、ソールの腕に巻き付ける。

「大丈夫だ、リヴ殿。そんなに強く巻いていただかなくとも」

「弓取りが腕の傷を疎かにするな」

リヴに手を取られて身を固くしながら、

「……私は贖罪をしたいのだと思う」

ソールは静かに、唐突に、言った。

「あるいは単に迷宮にあてられたのかもしれない。その手段としてリヴ殿の後を付いて回っていることは、申し訳なく思っているのだが……」

ソールの説明(あるいは弁明)を最後まで聞くべきだとは思ったものの、罠の仕掛けられた廊下で長話をするのは愚策だろう。方針転換を認めないのは弱者の思考である。

一旦独白を止めさせ、さらに東へ進み、北側の小部屋へ足を踏み入れた。

しかし不運は続くものなのである。

[7部屋目]44:魔力減衰(※対象キャラクターなし)

一行が部屋の中ほどまで進んだ辺りで、どうと轟音を立てて入口の上部から石壁が落ちてきて、締め切られた。罠だった。

部屋の全面が淡く輝き始め、血管めいた脈打つ紋様が壁に浮き上がる。

「ん、魔力測定中、とな?」

その中で文字らしきものが浮かんでいるのを指さし、ソールが首を傾げた。

「リヴ殿、魔術の心得は?」

リヴは鼻を鳴らした。そんなものが使えたら、別の人生があっただろう。

「私にもその素養は無いな。ひー殿も……大丈夫か」

火吹き獣はおっとりと毛繕いをしていた。

しかし幾ら一行が魔法と縁遠くても、部屋は杓子定規に測定を続けるようだ。リヴはソールに先ほどの話の続きを促した。

「かつて私は迷宮に挑んだことがある」

正直なところ、リヴは少々驚いた。殺人バチの死体で悲鳴を上げるような青二歳が、迷宮に挑もうという気合を好んで絞り出すとも思えなかったからである。

「黄昏の騎士というモノが、人々を脅かしていた。その脅威を取り除くために。いや、私の主目的は、その、生活資金を稼ぐためだったのだか」

聞けばソールはやはり良家の子息であった。リエンス家という。ロング・ナリクでは有名な服飾産業の雄だのだそうだ。リヴには全く縁遠い話で、感心するようなこともない。

ソールはその家から蹴り出された。6男坊は流石に養いきれなかったのか。それとも別の理由があったのか。それは言わなかった。

ともかくソールは生きていく方法を探すため、迷宮に「縋った」のだ。

一文無しになりそうだったソールを受け入れてくれそうな、そして一攫千金が狙えそうな場所といえば迷宮なのだと、そそのかされて。

「初めての迷宮探索で私は死を振りまいた。私が余りにも無知で無力だったが故に同伴者が何人も落命した。私が手をくだしたものもいる。……生還して一息ついたとき、彼らの存在がのしかかってきた。お前のその怠惰な生活のために我らは死んだのかと問われているような気がして、理由なく生きていることが苦しかった。再び迷宮に挑めば解決するのではと思い始めたその時に」

混沌迷宮の話を聞いた。冒険者を歓迎していると。

「だが生き延びるには知識がいる。少なくとも先の迷宮でそれだけは学んだのだよ。体当たりで挑まねば得られない知識だ。リヴ殿に声をかけたのは、私の知己が――私にスネージの長の失踪を耳打ちした者だが――、あなたは私が足手まといになったら躊躇なく切り捨ててくださる方だと断言したからだ。つまり私はあなたの後に付きまとっていたとして、誰にも迷惑を掛けないだろうと考えて」

喋ることに夢中になっているソールの腕から血が滴った。

リヴは骨を折りかねない勢いで止血布をもう一度強く巻き付ける。ソールが悲鳴を上げるのも無視して。

「格別の阿呆だな」

そこで、壁の文字が組み変わった。べそをかきながらソールが読み上げる。

「御協力ありがとうございました、だそうだ」

文字が消え去ると、石壁と見えていたところに魔法のように扉が出現した。

一日一歩のローグライクハーフ2/㉓樽割りのホッコ

迷宮南部の「水浸しの部屋」に手がかりはありませんでした。一行は針路を切替え北へ。そこで出会ったのは……。

[先へ、先へ]

(ここからしばし、早送りで迷宮の様子をお送りいたします)

殺人バチの気配が途絶えたので、黒エルフのお茶会を辞して、腰を上げる。

ハチコロリを投げ込んだ部屋はまだ煙たく、刺激臭が漂っている。ソールがくしゃみをし、そのついでに目に入った巨大なハチを見て悲鳴を上げた。

正体不明の煙と戦ったハチたちの尻から突き出した針は槍の穂先のようで、毒があろうがなかろうが、一刺しされれば致命傷になろうことは疑う余地も無い。

部屋の一角には殺人バチの築いた巨大な巣があり、リヴとソールはそれを慎重に潰すと蜜を失敬して(※ダイスロールの結果、2個獲得。リヴとソールでひとつずつ持つ)、北の通路へ抜けて行く。

[通路]1:隠された宝物

通路では火吹き獣ひーちゃんが良い鼻で星型の小宝石(金貨15枚相当)が落ちているのを見つけてくれました。

[5部屋目]46:ペンデュラム

続く部屋には天井から飛び出す罠が仕掛けられていたが、リヴの優れた運動能力は難なく対応した。

(対象人数1、難易度5→リヴが技量点で挑戦:出目4+2で成功)

[通路]2:何も起こらない

さらに北へ進む。

通路は静かで、カオスマスターを仕留めるために天幕の前に集まった冒険者の数を考えれば、不気味ですらあった。

縞蛇一行の戦闘音が聞こえてきた大部屋にも繋がっているのだが、そちらからの音も止んでいた。 リヴは、その大部屋を覗く事にする。

[6部屋目]62:オークの猛者

(※Lv.5、反応表1→ワイロ)

部屋の中では縞蛇一行の駆け出し兵士が何人か、見るからに手練のオークの足元に倒れている。ソールが矢を番えて引き絞ろうとするのを、リヴは止めさせた。

オークはつまらなさそうに肩を竦めて、襟首を掴んでいた兵士を床に放り投げた。まだ息はあるようだ。

ひよっこ絞めても、なーんも楽しくねえわ」

とオーク。訛りはあるが、善の共通語だ。

ゴダイバの中でも頭脳派と評判だが、リヴにしてみればお喋り過ぎるのが難点だと思う。

「蛇野郎なら細切れにして壺に漬けたるが」

「同感だ」

オークは首を傾げた。

「リヴよ、まだその犬っころ連れ回しとるのか」

「勝手についてくる」

「うむ。勝手に同伴させていただいている」

リヴはじろりとねめつけたが、ソールは弓を背負い直すところで横を向いており、せっかくの睨みも無駄になってしまった。

「我が名はソール。貴方のご芳名を存じ上げず申し訳ないのだが――」

「おいリヴ、こいつは何を言うとるだ」

「お前の名前を知らないと」

オークは牙の突き出した唇の端を、むず痒そうに搔いた。

「はあ。そんな言葉は初めて聞いただに、ちっと魂消てまうな。おらぁは<樽割りのホッコ>だ」

「ホッコ殿、お頼み申します。この兵士の方々を、どうか迷宮の外へ連れ出してくださいませんか」

ソールは嘆願した。オークの猛者は値踏みするように青二歳の顔をじろじろと眺める。

「おめさんのためにタダ働きせいと」

「あ、いや、その、ご無礼を」

懐から先程拾ったばかりの宝石と金貨とを出して、ホッコに見せた。

「まぁええ」

宝石の匂いを嗅いでからを受け取ったホッコは、

「まんず、姐さんから離れんようにせ」

ソールの鼻を指さして、念を押す。そしてその逞しい肩に兵士を何人も重ねて乗せて、のっしのっしと歩き去っていった。

前回の『黄昏の騎士』にてワイロを要求されたソールくんが珍しくブチ切れた事案があったので、それを回避するために、ソールくんから何かをお願いする流れにしてみました。ちなみに、ホッコさんの訛りは色々な訛りをミックスした、なんちゃってオーク訛りですので「何で色んな○○弁を混ぜてるんだよ~!」という疑問はそっと右から左に流して置いていただけますと幸いです。色んな地域の善種族の冒険者と話してるから混ざるんですよ、たぶん!!!

一日一歩のローグライクハーフ2/㉒迷宮でお茶を

縞蛇一行を先に行かせ、彼らの気配が無くなってから先に進もうとするリヴとソール。しかし不穏な物音が聞こえてきます。

通路を進む。

左手の部屋からは戦闘の音が響いていた。縞蛇一行がこの層を縄張りにする大物と遭遇したのだろう。だがカオスマスターではないはずだ。

第3層をくまなく調査したゴダイバの長が言うには、カオスマスターは「いない」のだそうだ。迷宮に住んでいるオークたちがくまなく探しても見つからないのであれば、確かに「いない」のだろう。

しかし異様な気配は確かに「いる」とも言うのだった。

怒り狂ったスネージの長に命じられて、リヴがオークの長を探しに混沌迷宮の第2層に潜ったあの日、第3層に赴いたオーク達が揃って失踪する事件が発生していたのだそうだ。

長は黒エルフとの約束を反故にしても行方不明者の捜索に重きを置くつもりだった。だが第3層の様子がおかしく、断念せざるを得なかった。

「尋常じゃねえ混沌の気だった。歩くだけで気が触れるようなだ。首領がいる。うちの若いもんはそいつの呑まれたのよ。だがそいつの姿は見えねえ。消えたやつらの痕跡もねえんだわ。どっこを探しても」

ゴダイバ・オークの長は太い腕を組み、憤慨を鼻息にして宙に放った。

[3部屋目]24: 黒エルフの戦士

一行は通路の向かって右手の分かれ道へ。通路に水が染み出しているのに気を引かれたのだ。

ツルハシを拾った部屋の状況からすると、オークたちは水場の先にカオスマスターの気配を感じ取っていたのかもしれない。

しかし外れだった。道の先の部屋にいたのはスネージの長の息子と、数人の戦士。優雅に茶を淹れている。

湿気った地下迷宮の空気が追い払われ、リヴには何の草木なのか花なのか分からないが、清涼な香りが漂っていた。

癪に障る。

黒エルフはこちらの黒いスカーフを認めると、丁寧に頭を下げる。

「ここにカオスマスターはいません。……と言う係をしています」 知らず、リヴは渋い顔をしていたのだろう。スネージの長の息子は苦笑し、

「戦士としては失格でしょうが、僕には、混沌が鎮まり一族が安寧に暮らせる事が最も大切なので」

そう告げた。

※回復ポイントだが、負傷者がいない&副能力値が減っていないので何も起こらない。

[4部屋目]52:殺人バチ

リヴは名案を閃いた。

ここに青二歳を置いて行けば良いのではないか?

縞蛇にはああ言ったが、方便であることはソールも理解しているはずだ。

なお良いことに黒エルフは二杯目の茶を淹れている。育ちの良いソールが断るとも思われない。絶好機。

リヴは立ち上がった。

「次の部屋を偵察してくる。お前はそこにいろ」

そのまま次の部屋から先へ進んでしまうつもりである。気づいたソールが追う気を無くすほど先へ。

しかし、である。

その目論見は扉を開けてすぐに潰えてしまったのだった。 ぶうん、と羽唸りが聞こえ、リヴは即座に扉を閉める。殺人バチの羽音だった。

人の顔ほどの大きさに育つ殺人バチの群れを突っ切って走り去ろうというのは、自殺行為と等しい。

それらの息を止める不思議な香木を迷宮内で手に入れていたが、悪いことにそれはソールの荷物袋に入っていた。

歯噛みするリヴと、スネージの息子の目線が交錯する。黒エルフは微笑んでいた。そうなると分かっていましたよ、と言わんばかりに。

やはりあの父の子だ性格が悪い、とリヴは感心した。

仕方なく戻り、ソールの荷物から香木を取り出すと火がつきやすいように削って毛羽立たせ、湯を沸かしていた炎を借りると、煙を上げるそれを次の部屋の中に放り投げて来る。後は惑乱したハチが扉に体当たりする音が止むまで、しばし待つばかりだ。

書いているうちにスネージの長の息子さんが気に入ってしまったので、ミッドジャーニーに「浅黒い肌をした森に住むエルフの若者」のピンナップを作成してもらいました。全体的に目力が強くて迫力ある佇まい。こんな方に訳知り顔で微笑まれたら、リヴ様でもない限りちょっと怖くなってしまうかも。

なお、黒エルフの肌色を「浅黒い」と解釈させていただいたのは、ローグライクハーフwikiの砂漠エルフについての記述に"砂漠に生息するエルフは色黒で、しばし黒エルフと同一視される"とあったためです。 あくまでイメージということで、何卒よろしくお願いします。

wikiの「エルフ」の項はこちらから。