一日一歩のローグライクハーフ2/㉑何もないという恐怖

縞蛇一行を先に行かせ、彼らの気配が無くなってから先に進もうとするリヴとソール。しかし不穏な物音が聞こえてきます。

縞蛇一行が出発してから、しばし。

リヴとソールと火吹き獣は無言のまま部屋の真ん中に立っていた。

ソールが何かを言いかけたので手を振って黙らせる。

廊下の先から、大掛かりな機構が動く音と悲鳴の二重奏が聞こえてきた。

「何の音だ?」

「蛇は」

ソールの怯えた顔に目をやる。先ほど、ツルハシを拾った部屋でリヴの脳裏をよぎった最悪の妄想が、ソールの顔に二重写しになった。目を反らす。そして吐き捨てた。

「使い捨てる」

新人をおだてて先頭に置き、罠を踏ませ、敵の先制を受けさせ、盾の代わりにし、そうして自分はのうのうと生き延びる。先程のパーティーの中でリヴが顔を知っていたのは縞蛇だけだった。

「お前もそうなるところだった」

[通路]3: 何も起こらない

──前を行く骸が罠の在処を示しているから。

「何も起こらない」というイベントを膨らませた結果、「何も起こらないことこそ怖い……ってコト!?」という結論でパンパンに膨らみました。今回も、のっけから容赦がないぞ、混沌迷宮。

[手がかりについて]

さて、大事な説明が抜けておりました。

今回の大目標カオスマスターの潜む場所へは通常の方法では辿り着けません。

「手がかり」を得るか、【器用ロール】に成功する必要があります。

できれば「手がかり」を探したいのですが、一度そのチャンスを逃しておりまして(※鉄のしずく)、再びのチャンスが巡ってくるのかは未知数です。

幸い副能力に【器用】持ちのソールくんはいますが、使用をケチると命の保証は無い、というシビアさを持っているのもローグライクハーフですから、悩ましいところです。

ひとまずは、なるべく多くの部屋を覗いて「手がかり」を探す方針で進んでみようと思います。

また出来るだけ【器用値】をセーブして進めて行くため、今後の【器用ロール】は技量点による判定を行います。これは「弓での攻撃時に器用点を使用したくない場合は技量点で計算可能」「副能力値を持たない場合は技量点で計算可能」という公式発表をもとにした対応です。

詳しくはこちらの一連のツイートをご確認ください。