一日一歩のローグライクハーフ2/㉚登場人物まとめ

『混沌迷宮の試練』の物語は閉じましたが、アランツァ世界で生きる彼ら彼女らの物語はまだまだ続いていく事でしょう。そんなわけで、今回のリプレイに登場したオリジナルキャラクターの皆様の紹介です。

[オリジナルキャラクターたち]

様々な人物が登場しましたが、拙リプレイの完全なオリジナルは以下の通りです。

  • ソール・オ・リエンス
  • リヴァーティア・イランド
  • 白い鳥人の商人隊長
  • スネージの長の息子
  • 縞蛇
  • 火吹き獣ひーちゃん
  • 樽割りのホッコ

その内、ビジュアルを紹介した上から五名に関して、ここで情報をまとめて提示しておきたいと思います。と申しますのも、ローグライクハーフではデータの共有によって世界を広げようという試みがなされているからです。

その規約については以下に掲げさせていただきます。

[先にお読みください]

ローグライクハーフの「製作に関する利用規約」にて、以下のような説明があります。

"リプレイに登場させたキャラクターなどの世界観は、再帰的に「ローグライクハーフ」で登場する可能性があります。
再帰的に」というのは、あなたのキャラクターが、もとの作品を書いた作者などによって次の「ローグライクハーフ」作品に登場する、という意味です。"

拙リプレイに登場したオリジナルキャラクターたちも、皆様のプレイやシナリオ作成の一助になればと願っています。

登場させるにあたっての注意事項は以下の二点です。

①提示した画像については、イラストレーター様に描いてもらったもの(ソール、リヴ)とAI生成によるものがございますが、いずれも商用利用は不可です。

②可能な限り「死亡を前提としたシナリオ」へのご利用はおやめいただけますと幸いです(彼らを生み出した身として大変つらいです)。

というところで、本題に入って参りましょう。

[ソール・オ・リエンス](イラストレーター:骨盤様)

種族:人間

年齢:18歳

性別:男

一人称:私(わたし)

二人称:あなた、○○殿

出身:神聖都市ロング・ナリク

得意な武器:弓、片手剣

副能力値:器用

神聖都市ロング・ナリクの富豪リエンス家の6男坊。今は流浪の身です。

高い身分に見合った教育を受けている分、冒険者の常識と噛み合わないこともしばしば。しかし新たな価値観を拒絶しない柔らかさを持っています。

商売上の必要性から【善】【悪】どちらの共通語も読み書きができます。

1stシナリオ『黄昏の騎士』では人の好さと世間知らず故に素寒貧になっていたところを、怪しげな魔法使いに乗せられて迷宮探索をすることに。ここで命の大切さや、冒険者という職業について、そして今まで触れ合ってこなかった下の身分の人々との触れ合いの中で大きく視野が広がったようです。最終的に「私は貴族なのに、何故こんなことを?」という態度をほとんど取らなくなりました。

今回の2ndシナリオ『混沌迷宮の試練』ではリヴァーティアという最良の師匠を得て、苦悩と成長とお茶目を遺憾なく発揮する姿が見られました。

『黄昏~』で登場した謎の魔法使いは、実はリエンス家から差し向けられたお目付け役が変装した姿。『混沌~』でスネージの長の失踪やリヴァーティアについての情報を提供したのも彼です。今後も暗躍することは間違いありません。

本人は地味だと信じていますが、服飾産業の雄リエンス家の息子として服装にはこだわっています。一件地味(本人調べ)な装飾の服であっても、その生地は高級品です。ですから冒険者の集う酒場などでは良くも悪くも目立つことでしょう。

性格は穏やかで好奇心旺盛、人をあまり疑っておらず、基本的には陽気です。一生懸命ですがやや不器用な面が散見され、そんなところも相手の胸襟を開かせる一助になっているのかもしれません。

ただし賄賂という言葉には過剰に怒りを覚えることがあります。彼の敬愛していた武芸指南役が賄賂を断ったがためにリエンス家から追い出され、黄昏の迷宮で倒れたことが明らかになっているからです。また、その指南役の残留思念を黄昏の迷宮から背負い続けています。

NPCとして出していただく場合には、語学能力を生かして【善】【悪】種族間の通訳に立つ、高級品を見る目が確かなので宝石や装飾の真贋を確かめる役、身分の高い人々の間でも通用するマナーを教わるために声を掛ける、など上流階級との関わりがあるシナリオでも活躍できそうです。

放浪の旅を続けていますので、どんな街でも出会う可能性があります。トラブルに巻き込まれやすい体質のため、あなたの冒険者と一緒に巻き込まれているかもしれません。いずれにせよ、彼があなたの冒険者を騙すようなことはないでしょうから、安心して旅の道連れにしていただければよいかと思います。

[リヴァーティア・イランド](イラストレーター:骨盤様)

種族:人間

年齢:25歳

性別:女

一人称:私(わたし)

二人称:お前、名前を呼び捨てする

出身:混沌都市ゴープ周辺

得意な武器:戦槌

副能力値:筋力

身の丈2m近い偉丈夫。レドナント村を中心に名を知られた一匹狼の冒険者

並の人間では持ち上がらないような超重量の戦槌を片手で振り回すパワーファイター。

混沌迷宮内での依頼遂行率が極めて優秀であることから、黒エルフとオークの両種族から信用を得ています。逆の視線で見れば、雇用条件次第ではどちらの陣営にもつくということ。

極めて口数が少なく、ぶっきらぼうで威圧的でとっつきにくく、淡々と感情なく仕事をこなしているようにも見えます。しかも、気に食わない相手は容赦なく物理的に粉砕します。そのため尊敬される以上に怖がられる存在でもあるようです。

男性陣からは「女のくせに俺より筋肉量が多い、気に食わないやつ」と目されることも多いようですが、その都度やはり物理的に粉砕します。

しかし決して冷たい人物ではありません。彼女の心の内側では多くの思考が渦巻いているのです。それを表に出さないだけで。

強く在ることを自身に任じ、弱さを嫌います。

それは他人を切り捨てるためのものではなく、迷宮の中で最適解を導くための心構えと言ってもよいでしょう。また、弱い者(例えばレドナント村の住民や、ソールのような冒険初心者)の為に先導役を務め、自らの背中で手本を見せることは強い者が当然成すべき役目だと考えています。

出身はゴープ近郊の貧農の家。ひどい飢饉の折に、家族を生かすには自分が出て行くしかないと見定め、ハンマーを片手に家を出て、そのまま冒険者の道に入りました。迷宮探索の師匠は後述の縞蛇。

意外と(!?)料理も得意なようで『混沌~』では川魚の酒蒸しを手際よく作る姿が見られました。

NPCとして出していただく場合には、拠点とするレドナント村に行けばまず居所が分かるでしょう。混沌や混沌迷宮に対する知識や人脈を分けてもらうことができそうです(かなりぶっきらぼうに)。また『混沌~』での活躍から、レドナント村を飛び出して、ゴープ市の迷宮外での混沌との戦闘や、あるいは他地域からも雇用の声がかかっているかもしれません。他の都市は不慣れですから、道に迷って困っている彼女を見かけたら、どうか声を掛けてあげてください。

[スネージの長の息子]

本名:ウィンクルム(※)

種族:黒エルフ

年齢:80歳程度

性別:男

一人称:私(わたし)

二人称:あなた

出身:ハオス地方

得意な武器:弓、エルフの魔術

レドナント村近郊の森に拠点を構える黒エルフ・スネージ一族の、長の息子の一人。エルフとしてはまだ若手の部類に入ります。

彼が最も重きを置くのは「スネージ一族の存続」です。

オークとの反目を煽る好戦的な父とは違って穏健派であり、放浪と戦闘に疲弊したスネージの一族の中には彼を慕うものも多くいます。そのためか、次代の族長の座に向けては着々と根回しを進めており、野心に関しては人並みにあるようです。

他種族の文化に対しての好奇心が強く、特に芸術の話題を好みます。ドワーフの装飾品や、ノームのからくり、人間社会で流行している服などを買い求めてはエルフ第一主義の父から顰蹙(ひんしゅく)を買っています。

物腰は洗練されており、冒険者に対しても尊大に構えることはありません。

もしもあなたの冒険者が芸術に造詣が深いのであれば、彼が買い付けたいけれど父親の目を盗んで品定めをするのは難しいような、美術品の購買を依頼されることも考えられるでしょう。

(※)スネージの長の名前が明らかになっていないため、ファーストネームのみ設定しています。

[縞蛇]

本名:???

種族:人間

年齢:40歳前後?

性別:男

一人称:オレ

二人称:手前(てめえ)

出身:???

得意な武器:片手剣、ダガー

顔を覆う縞のような傷跡と、蛇のように暗い場所(迷宮や酒場)を好むことから、誰が呼んだか通称<縞蛇>。

傭兵出身の冒険者で、レドナント村を拠点に活動していますが、主に悪評の高さで有名です。

そのやり口は、こうです。何も知らない新米冒険者に「経験を積めるからパーティーに入らないか、うちなら先輩に気兼ねなく前線で活躍できるぞ」と声をかけ、おだてておいて罠や敵の先制攻撃をまともに受ける先頭を歩かせます。怪我をすれば使い捨てて行き、最終的に縞蛇だけが生き残って財宝や名声を独り占めすることになるのです。凄みのある傷跡や、熟練冒険者風の物腰に騙されてしまうのでしょう。

ただひとり、ブラックな環境をものともせず縞蛇に付いて回った新米冒険者がいます。それは先述のリヴァーティア。彼女に対しては、面の皮の厚さでは世界クラスの縞蛇も、苦手意識とごく少々ながら尊敬の念と恐怖心も抱いています。

特徴的な傷跡の由来は謎です。酒場でくだを巻いている時に由来を喋ることがあるのですが、毎回言っていることが違います。

『混沌~』でカオスマスターに手も足も出ず惨敗したあと、レドナント村周辺からは姿を消しているようです。別の拠点を探しているのかもしれません。確かに迷宮や戦闘に関する知識や、裏社会の伝手は豊富ですが、まったく信頼のできる人物ではありません。カリスマ性を感じたとしても、美味い儲け話を耳元でささやかれても、付いて行くのはおすすめできません。くれぐれもお気を付けください。

……あっ、あなたの冒険者といま喋ってた人、顔に縞模様の傷がありませんでしたか?

[白い鳥人の商人隊長]

本名:オリバー・クック(秘密にしている)

種族:鳥人

年齢:永遠の青春時代

性別:男(たぶん)

一人称:あたし

二人称:「○○様」など

出身:自治都市トーン近郊

得意な武器:話術と逃げ足

キバタンの顔の鳥人

迷宮内で息絶えた冒険者から武具を「回収」することを生業としています。そのような行為は一般的に卑しいものと見なされていますから、腹を立てた冒険者に襲い掛かられないように、主としてトークスキルを磨いてきました。

あらゆる役回りに対応できるように磨き続けた結果、自分が男なのか女なのか曖昧になりつつあるようです。

彼はトーンの鳥人社会に馴染めず――飛翔騎士に憧れる気持ちがわかりませんでしたので――、同じように爪弾きになった鳥人たちと回収チームを結成しました。今のところ混沌迷宮での商売は順調なようです。これもひとえに彼が引き際を決して間違えないからで、そのため仲間の鳥人たちからの信頼も厚いのです。

冒険者を見つけると、先制攻撃として猛烈なお喋りが始まります。仲良くなれば、「回収」の過程で知った情報がポロリとするかもしれません。

そもそも鸚鵡系の鳥人のくちばしを閉じさせようなんて、神様にだって出来ないことなのです(と彼は良く言います)。

どうやら種族を問わず美青年に弱いようで、そういう冒険者に出会った場合は二言目に「カワイイ」と言い出します。あなたの冒険者か、その相棒が極め付きの美少年であるならば、彼の舌はより一層滑らかになってしまうことでしょう。

鳥人たちはより稼げそうな迷宮で商売をしたいと思っていますので、カオスマスターの消滅によって混沌迷宮が静かになった場合は、他の迷宮へ稼ぎに出るかもしれません。今から潜る迷宮の噂に「物凄くうるさい白い鳥人がいる」と言われたら、高確率で彼とその仲間たちが仕事中です。仲良くしてやってください。

皆様の冒険に彼ら彼女らがひょっこり顔を出したときには、どうか冒険のお土産話を聞かせてくださいね。最後に、ソール&リヴコンビの立ち絵を描いてくださったイラストレーター様の、依頼先をご紹介いたします。うちの主役も描いて欲しい!と思われた方は、ご参考にしてくださいませ。

イラストレーター:骨盤 様

依頼先は下記のリンクより。

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素敵なイラストをありがとうございました。